おはようございます。漢仁です。
ここのところ、5記事連続で新型コロナ関連の記事を書いたので、周囲の方から「心配し過ぎじゃない⁉」って言われました。
なので、今朝は本業の人材育成のお話をします。
タイトルの「得意」について・・・
得意の意味はご存知ですか?
上手に出来ること、自信があることぐらいの意味で捉えてますか?
もう少し掘り下げて考えてみましょう。
得意とは、自分の思い通りになって満足している状態のこと。
反対は「失意」
ちなみに失意の意味は、希望や志が実現せずがっかりすること。
他に得意の意味として「最も手馴れていて自信があり上手なこと」という意味があります。皆さんがよく使うのはコレですね。
得意教科、得意中の得意とか・・・
さて、タイトルの「仕事に得意を入れる」とは・・・
よく「得意なことを仕事に」とか「好きなことを仕事に」って言われますが、少しニュアンスが違います。
自分の趣味や、やりたいことを仕事にしていれば、必然的に仕事が楽しくなるのかも知れませんが「仕事は仕事、趣味ややりたいこととは違う」って方が多いと思います。
面白くもなんともない、やりたくもない、やりがいなんて何も感じない・・・
そんな仕事で収入を得ている方は、恐らく精神的に辛い時間を過ごしてるか、何かしらの我慢をしながら働いてらっしゃることと思います。
そこで、仕事に「得意」を入れてみましょうというお話です。
上で見た「自分の思い通りになって満足している状態」を仕事の中に組み込むには、最初に「どういう状態を望むのか」ということを明確にする作業が必要になります。
やりがいも何もない仕事に「得意」を入れることで、仕事が楽しくなります。
あなたは「どういう状態になれば更に仕事が楽しくなると思いますか?」
先ず、その理想の形(状態)を考えて下さい。
本当は私おしゃべりなんです。
なので喋らずに作業を黙々とするのが耐えられないんです。というAさん。
仕事中誰とも会話しない、目も合わせない。
なので始業時間に仕事を始め終業時間に仕事を終えて黙って帰っていく。
Aさんが、そんな仕事を何とかしたいと打ち明けて下さったので「得意」を活かすお話をしました。
Aさんは、ご本人が仰るように、おしゃべりが得意で、人を和ませたり、笑わせたりする才能があると私も思います。
その才能を仕事に活かすことは出来ないか?
その会社の業務内容そのものが、無駄話が出来ない作業中心の内容なので、話すと他の人の仕事の妨げになり、双方にミスが増えるそうです。
なので、仕事終わった後に他の社員さんとコミュニケーションを図ってもらいました。
仕事帰りにさっさと帰るのではなく、お茶呑みに行くとかスィーツ食べに行くとか、それも時間的に難しいなら一緒に帰るとか・・・
仮にそのお仲間をBさんとします。
BさんもAさんと同じように仕事中の雰囲気に息苦しさを感じていました。
でも、職場ってこんなもんだと勝手に思っていたようです。
Aさんが仕事帰りにBさんに声を掛けました。
「Bさん!駅前に新しくOPENしたお店のタピオカミルクティが絶品らしいんですけど、帰りに一緒に行きません?」
たった一言のこの声掛けが、AさんとBさんの関係や仕事との関わり方に大きな変化をもたらしました。
BさんはAさんが誘ってくれたことをとても喜んでました。と言うのも、仕事を辞めたいとか仕事がキツイとか心情を話せる人が職場にいないと思っていたから愚痴をこぼせる仲間がいたことが本当に嬉しかったそうです。
AさんとBさんは、仕事帰りに一緒に食事をしたり、休日に日帰りバスツアーに行ったりするようになり、職場でも休憩時間に話をするようになりました。
仕事中も目でアイコンタクトを取り、お互い励まし合って仕事に打ち込んだそうです。
AさんとBさんが楽しそうに会話しているところに他の社員さんも加わり、徐々に会社の雰囲気が明るくなっていきました。
意思の疎通が出来るようになって、仕事に対することを話したり一緒により良い方法を考える時間が増えたことで生産性が向上し、何より離職率が下がりました。
Aさんは「作業内容や手順が大きく変わった訳じゃないけど会社に行くのが楽しい」と笑顔で話してくださいました。
社員が大勢いればいるほど「思い通りになって満足できる状況」というのは沢山あってそれぞれ違うと思いますが、一人ひとりが望むことをお互いに話が出来る環境が出来上がるのは、そんな些細な言葉掛けがきっかけになったりします。
やりがいが無い、やる気が無い・・・そういう感情の部分は目に見えません。
目に見えないことだから心の部分(内面)で対処することが大事だと私は思います。
あなたの得意を会社で話してみませんか?
きっと何かが変わると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。感謝
漢仁