おはようございます。漢仁です。
前回の投稿から随分日数が経ってしまいました。
久しぶりの投稿ですいません。何卒よろしくお願いします。
前回の記事も非常に沢山の方に読んで頂いて本当に感謝致しております。
その前回の記事中にお薦めの書籍として紹介させて頂いた本はこちら。
実はこの本は、大阪教育大附属池田小学校を襲ったあの事件で被害に遭われた当時2年生だった女の子のお母様による手記なんです。
何度読んでも身体が震えて涙を流さずにはいられないのですが、同時にその事件を防げなかったことに対しいつも悔しさが込み上げます。
「なんでこんなことに・・・」
私たちの暮らす社会には有ってはいけない事なのに簡単にそういう事件が起こってしまいますね・・・
本当に腹立たしいし、子ども達が命を落とすようなことが起こることにやるせなさを感じます。
どうしたらそういった子どもが巻き込まれる事件や事故が防げるのかという観点で今日の記事は書いていきたいと思います。
皆さんもご一緒に考えて下さいね。
上述の附属池田小学校の事件は、2001年(平成13年)6月8日に起きました。
今でこそ学校に守衛さんが居たり、自由に侵入できないように施錠されることが多くなりましたが、当時は開かれた学校づくりというのがあって地域の人たちとの交流が盛んに行われていて誰もが学校に関われる状態が良いモデルとされてました。
私には子どもが4人いるのですが、事件当時は子育て真っ最中でした。
保育園に子どもを預けていましたので、侵入者から子どもを守れるのかという点について非常に不安でした。
事件の後、保育園の門扉に施錠をお願いし、保育中の業者の出入りや保護者のお迎えの際にも不審者が簡単に出入りできないように園長先生に協力のお願いをしに行った時のことです。
門が重い。荷物があるから開け閉めが大変。要するに手間が掛かるってことなんでしょうが色んなことを言って反対されましたね・・・
写真はイメージです
「この町にはそんな不審者はいません」とまで言われたこともありました。
子ども達を守る気はあるのか?
私は当時保育園の保護者会の会長をしていましたので、たまたま先生方と一緒に話し合う機会があった時にこう言いました。
「私がもし不審者で保育園に侵入しよう!という目的で訪れたら多少の抵抗は覚悟の上で塀を乗り越えてでも入りますね」
「そして刺してやるという目的で来ているなら先生たちにも私を止める事は出来ないと思います」と・・・
「そんな奴が来た時に先生方は自分の身を挺して子ども達を守れますか?」
「勿論守ってあげたいという気持ちがあることはわかってます。でも先生方が刺されて動けなくなったら誰が子ども達を守るんですか?」
「決して脅しではなく、そういう人間がいたから事件が起こったということをわかって下さい」と話しました。
日本全国で安全に対する機運の高まりもあってそれ以降施錠してもらえるようになりましたが、みんな最初は面倒臭そうでしたね。
私も実際面倒だなぁと思ってました。
布団袋やおむつの替えの入った大きなカバンを持って子どもを抱えて、男の私でも大変だったからお母さんたちはもっと大変だったと思います。
よく睨まれました。「会長が余計なことを言ったから大変になった」とひそひそ話をされることも・・・
でも、事件はまさかというところで起こるし、備えがないと防げないですから。
こういう事件の後、必ず少し安全に対する意識が高くなります。
被害者が出ないと変わらないのか?という気持ちもありますが・・・
「さすまた」が脚光を浴びました。
出典:三和製作所 スタンダードさすまたつば付き
持ち歩く訳にいかないので取りに行ってる間に事件が起こるかも知れませんが、使い方の講習や防犯訓練をして備えて下さってます。
出典:静岡県掛川市 http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/
こういった事件だけでなく私たちの日常にはまだまだ危険がいっぱいあります。
2006年7月31日、埼玉県ふじみ野市の市営プールで、小学2年生の女児が流水プール内の吸水口より地下水路パイプに吸い込まれて死亡する事故が発生しました。
子どもを連れてプールにいく。
ちょっと目を離したすきに子どもがいなくなる・・・
排水溝に流されたかも知れない・・・
そんなところだとわかっていて安心して泳がされますか?
そんなところだと初めから分かっていれば危険を回避できたかもしれませんが、そもそも何故そんな吸い込まれるかも知れない状態で営業してるのか疑問です。
私事ですが、子どもと海水浴に行った時の話、波打ち際で砂遊びをしていた息子の姿を少し離れたところから見ていて、数秒後、一瞬目を離した時に子どもの姿が消えました。
えっ?いま居たのに?えっ?なんで?・・・
一瞬何が起こったのか分からないまま、咄嗟に砂浜に駆け出したのですが、その瞬間波打ち際の小波の中から子どもが立ち上がって出てきました。
水にはまだ入れないし、波打ち際でパシャパシャ水遊びしているだけで、深い所でもないし、見ているから大丈夫!そういう油断があったと思います。
いまでも思い出すとその恐ろしさに身の毛がよだちます。死んでたかも・・・
こういう事故って必ず油断がありますよね。
想像もしていなかったことが起こる。
想像していたら気を付けることも予防することもできますから・・・
校長先生のコメントが物語ってます。「予想してなかった・・・」
数日前、痛ましい事故がありました。
ご存知の方も多いと思います。
お母さんの気持ちを思うと・・・
この事故についてはお母さんを非難する声が多かったように思います。
「なぜ子どもをチャイルドシートに乗せる前に車を動かしたのか?」
子どもが嫌がるからという理由でチャイルドシートを使わない人がいるそうです。
ちょっと長めですが参考にどうぞ。JAFのシートベルト着用啓発動画です。
この夏、コロナ対策で密を避け、山や川、海などに家族でお出掛けされるご家族も多いのではないでしょうか。
目の前のことに意識を向けないと視界には入ってるけどちゃんと見ていないことってありますよね。
私が子どもを波打ち際で遊ばせていた時と同じです。
油断して注意を怠り、しなければいけない予防をしなかった時に、予想もしなかった事故が起こると思います。
常に子どもを見るというのには限界があると思います。なので最初から安全管理の行き届いた場所を選ぶということも工夫の一つだと思います。
高いところでは「落ちるかも知れない」
水の流れのある所では「流されるかも知れない」
草むらでは「蛇にかまれるかも知れない」
滑り易い所では「転倒して頭を打つかも知れない」
そういう風に予め予想しておくと防げることも増えると思います。
この夏は、子ども達が安全に楽しく過ごせるように大人の私たちが気を付けて注意喚起してあげましょうね。
最後までお読み頂き有り難うございます。感謝。
漢仁