漢仁帳

人材育成プロトレーナー漢仁のブログ

人材育成の現場から「自分の居場所は自分で作る」

おはようございます。漢仁です。

 

誰もがよく耳にする言葉かも知れませんが「自分の居場所が無い」って言葉。

 

皆さん自身もそう感じたことがあるかも知れませんね。

 

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専門性の高い場所に素人の自分が飛び込んで「あちゃ~!場違いなところに来たかなぁ~」って感じたり・・・

 

理不尽な理由で自分だけ仲間外れにされたり・・・

 

でも、そういう特異な場所や例外を除き・・・

 

私、その「自分の居場所が無い」って言葉に異論がありまして、結論から言うと多くの場合、そう思っているのはあなた自身で実際に居場所が無い訳じゃないということ。

 

ここで実際にあったお話をしますね。

3日間の研修において、初日誰よりも早く研修会場に来て、元気よくみんなに自分から挨拶をする積極的なAさん。

 

他の人がタジタジになるほど自分からどんどん関わって行こうとします。

周囲の人はまだ馴染めないのか物怖じする人も多く、Aさんの積極性に正直困惑している様子。

 

そんな中、オリエンテーション、積極的傾聴とコミュニケーションスキルアップなどの用意されたプログラムが順調に進行していくにつれ、会場にいた人たちも徐々に自分から誰かと話をするようになって来ました。

 

ところがみんなが仲良くなればなるほど、段々元気がなくなっていいくAさん。

 

初日が終わる頃にはみんなが会話してる中にも入ろうとせず、離れたところから見ていて愛想笑いしているだけの状態になってしまいました。

 

少し気になったので見てない振りで視てたのですが何か気に入らないことがある様子。

 

2日目、真っ先に会場に現れたAさん、でも昨日とは別人のように元気がありません。

私はAさんに「昨日の後半あたりから元気がなくなってきましたけど、何か気になることでもありましたか?」と尋ねました。

 

Aさんが言うには

「ここには自分と合う人がいないんです」

「みんな意識が低くて正直自分には合わないんです」

「レベルの低い人が集まってるから自分のモチベーションも上がらなくて・・・」

 

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私はそのあとプログラムの合間に「見方道家元の小林正観氏」のお話しをしました。

小林正観 - Wikipedia

 

物事には幸も不幸も存在しない。そう思う心があるだけ。

物事をどう解釈し、どのように行動に移すかは自分次第。

 

私はそこでAさんがどのように受け止めたか確認したかったので、みんなの前で質問をしました。

 

Aさんいまこの研修2日目ですけどここまで受講されてみてどんな感想をお持ちですか?今のお気持ちをお聞かせください」

 

Aさんは「私は正直、ここには自分の居場所が無いと思っていました。気の合いそうな人もいないし、楽しくなかったんです」

 

でも今のお話を聞いて「自分がそう思っているだけだと気づきました」と話してくれました。

 

Aさんが人から聞いた話を自分のことのように受け止めて素直に解釈することが出来る人だったので元の積極的なAさんに戻ってくれましたが、こういうセミナーやワークショップの中では「私の居場所はココには無い」と自分で殻をさらに強固にする人もいます。

 

現象そのものには何の意味もなく、それに意味を持たせているのが自分だと気づいた瞬間に目の前がパーッと開けることがあります。

 

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悪い影響を受ける危険な場所やそこに居ない方がいいと言われる場所は、精神衛生上も健康上でも確かにあります。

 

でも、日常生活における人と人との関わりの中で、あなたが居てはいけない場所なんてどこにもないことは私が断言します。

 

是非、自分の居場所は自分で作って下さいね。

今日は1歩踏み出してみましょう!

 

最後までお読み頂きありがとうございました。感謝

漢仁