おはようございます。漢仁です。
一年間で最も忙しい「繁忙期」に突入し、ここのところブログを書いてる時間が本当にありませんでした。
年頭に週一ぐらいの間隔で投稿をしたいと言ってたような・・・
約束を破ってしまった罰に今日も一筆入魂、思いつくまま頑張って書きます。
忙しいからという理由は時間管理が出来ていないことの表れで、言い訳にしかならないのですが一応言い訳しときます(笑)
忙しかった理由は、新たに会社を設立してました。
私も新たな出発です。
新入社員の多くが答えられない「働く意味」について
春の新入社員研修の季節になりましたね。
今日は仕事について考えていきたいと思います。
新入社員100名ほどの社員研修で私が新人さん達にお話しした内容を記事にさせて頂きます。
はじめに
嫌なことをする時間は苦痛で、好きなことをする時間は楽しい。
これはみんなそうだと思います。
生活のためには辛い仕事も我慢して取り組まないとお給料が貰えません。
仕事は楽しいことばかりじゃない。むしろ我慢することの方が多い。
仕事は厳しいものなんだと言い聞かせて我慢して働いてる方も多いと思います。
でも本当にそうでしょうか?
今日は新しく社会人となった皆さんと一緒に「働く」ってことがどういうことか考えていきたいと思います。
なぜこの仕事をするのか?
過去に私が実施した社員研修において、特に新入社員研修や営業研修の場で必ず同じ質問をさせて頂いてきました。
「何故この仕事をするのか?」
最初にして一番明確にしておきたいポイントです。
他にも仕事はたくさんあるだろうに、どうしてこの仕事を選んだのか?
明確な答えを持つと仕事に対する考え方や取り組む姿勢が変わってきます。
さらに目指すところも変わってくると思います。
質問すると色んな答えが返ってきます。
・他に採用されなかったから
・お給料が貰えればどこでもよかった
・働かないと食べていけない
・この会社の経営理念に共感を持ったから
・家族を養うのにお金が必要
・無職は恥ずかしい などなど・・・
ズレた答えが多いので質問を変えてもう一度尋ねます。
「何でこの仕事を選んだのか?」
「同じ質問じゃないんですか?」と質問が返って来るので言葉を付け加えて、
「世の中には沢山仕事がありますがなぜこの仕事を選んだのですか?」
察しのいい方ならお分かりかもしれませんが、これは働く目的を尋ねた質問です。
さらにこの質問の中には「この仕事を通じてあなたは誰に何を提供できますか?」という自分が選んだ仕事の意義(存在理由)を明確にする意図が含まれているのです。
誰の役にも立たないけれど沢山のお金が貰えるなんてことはありませんよね。
お金は対価なので正しく評価されていれば、働きに見合った金額で支払われます。
なので、あなたが役に立てば立つほどあなたの価値が高まるってことなんです。
商品でも同じことが言えますが、求められれば求められるほど価値は上がっていき、価格も同様に上がっていきます。
※ いま分かりやすく言うと「マスク」みたいなものです。
さらに言うと、なぜ働いてるのか?って聞かれ、給料が貰えるからっていうのはあなたの都合であって、お客様にはあなたが給料をどれだけ貰ってるかなんてどうでもいい話なんです。
この人は私に何をしてくれる人なのか⁉
お客様はそこを見ています。
誰のために働くのか?
「あなたがお客様に仕える事(役に立つこと)があなたの仕事ではありませんか?」
以前、自動車ディーラーの新入社員研修をした時のことです。
意気のいい元気な若者が沢山います。
今後の社会人としての抱負や仕事に対する意気込みを質問すると「販売する車の知識を早く覚えて、お客様に即決してもらえるテクニックを身につけ、早く営業の戦力になれるよう頑張ります!」と答えました。
会社にとっては頼もしい新入社員かも知れません。しかし、あえてここは最初に修正しておきます。
「あなたが頑張って働いて喜ぶのは誰ですか?」と私が尋ねると、新入社員の一人が「会社です」と答えました。
それは半分正解。若干、本末転倒ですよね。
「小学生の子どもたちにお話しするようなことを言いますが、皆さんのお給料は会社から支払われますが、そのお金は会社が得た利益から支払われています」
「そのお金はお客様から頂いたお金の一部なんです」
「だから私たちはお客様のために働かなければならない」
「営業マンであるあなたやあなたがおすすめする車を気に入って下されば、お客様も喜んで代金をお支払い下さると思います」
「気に入ったその車をお客様は綺麗に乗って下さるので、街中に綺麗な格好いい車が増えていきます」
「それを見た他の人もその車に興味を持ちその車の話題をするようになります」
出典:トヨタ「GRヤリス」
「あの車、最近よく見かけるなぁ」
「あの車、格好いいよなぁ!」
「何ていう車かな⁉」
「その車が注目され話題になる頻度が増えると、欲しいというお客様も増えるし、売れる確率が高くなるのではないでしょうか⁉」
「そうすると会社にもっと利益が入ってくるようになります」
あなたがお客様のためにやらなければいけない事は・・・
① お客様が求めることにお答えできる知識を身につけること。
② 購入を決断される際に納得して喜んで買っていただくこと。
③ 買った車を大切にしかも安全快適に乗って頂けるようお手伝いをすること。
何台売るかよりも、どれぐらい気に入ってもらえるかの方が重要だと思います。
金八先生のようなことを言いますが、人が動くと書いて「働く」と言います。
※ 最近の若者は金八先生を知らないので要注意
あなたが行動する理由、即ち「働く目的」について常に考えて行動して下さい。
自分がやろうとしているこの行動はお客様にとって必要なことなのかどうなのか⁉
働く目的や会社の存在する意義をしっかり持って、お客様のために全力で働く。
そんな社員がいる会社をお客様はちゃんと見てくれています。
仕事は厳しい、我慢して働かなければならないこともあるかも知れません。
それでもお客様のために一生懸命働き、喜んで頂くことで会社が成長する。
決して苦しいことだけではないと思います。
街頭宣伝車の話
私の嫌いなものの一つに選挙時に走り回る街頭宣伝車があります。
好きな人もあまりいないと思いますが(笑)
理由は言わずともお分かりだと思いますが、うるさい。
スピーカーのボリュームを規定ギリギリまで上げて、一生懸命名前を連呼してるけど誰に何を伝えたくて走ってるのか・・・
「私は選挙に当選するために自分のことしか考えてません!」って言い触らして回ってるようなものですよね。
今でこそ少なくなりましたが住宅街をゆっくり走る古新聞回収車、物干し竿や焼き芋の移動販売車などは目的も分かるし、少々やかましいですけど風情があって私は好きですけどね・・・
おー!懐かしい!頑張れー!って、思ってしまいます(笑)
立ち止まり振り返り何度も工夫を繰り返す
私、社員研修のお仕事をさせて頂いて日本全国お邪魔しましたが、結構多いのが「会社の方を向いて頑張る会社」です。
そういう会社は往々にして、お客様の方を向いていないのでお客様の声も届かないし、やることなすこと無駄に終わってしまうことが多いと感じます。
何度やっても上手くいかない時に、色々チャレンジしてみるのも大切なことだと思いますが、少し立ち止まって「果たしてそれが誰のためになっているのか⁉」という点を、もう一度よく考えたらパーッと霧が晴れたように道が開けることがあるかも知れないと私は思います。
反省が中途半端だといい方向に転じるスピードが遅くなります。
最後になりますが、新入社員研修でカリキュラム通りのよくある社員研修を導入する会社が増えているそうです。
確かに簡単に済ますならそれでいいのかも知れませんが、商いの基本として「お客様の方を向いて働く」というブレない軸を持った社員を育てることが私は新入社員研修では一番重要なことだと思っています。
名刺の受け渡し方やお辞儀の角度も大切だと思いますが、是非働く意味についても考えてみて下さいね。
追伸
春から新しいことにチャレンジされる皆様!一緒に頑張りましょうね!
最後までお読みいただき有り難うございました。
感謝。
漢仁