皆さん、こんにちは。漢仁です。
昔・・・10年以上前の話です。
まだ小さかった娘が、素朴な疑問に対し放った言葉なのですが、今も私の記憶に鮮明に残っています。
「どうして歳をとったら誰とでも話したがるの?」
うちの母が、電車が到着するのを待っている時に、ホームにいた別の女性と仲良く話してるのを見て、あとから娘が「おばあちゃん、さっきの人知り合い?」と母に尋ねたらしく・・・
母は「全然知らん人」と答えたみたいです。
さらに、百貨店の地下食品売り場で夕飯のおかずを買って帰る時も「この大学芋美味しそうやね」って隣のおばちゃんが店員さんと話してるのを聞いて「ほんまや!私も大学芋にするわ!」って話に加わったそうです。
「なんで歳取ったら全然知らん他人の会話に入っていけるの?」
円滑なコミュニケーションには、他者受容と自己開示が必要だと思いますが、昔の人ほどそれが当たり前に出来ているようです。
できてるというか、能力として備わっている感じ・・・
お互いの中の共通点や、共通認識を確認し合う。
思っていることを口に出さずにいられない性格もあるのかも知れませんが、確かに娘の言う通り年配の方ほどその傾向が強いと感じます。
その意思疎通の作業が日常の何気ない会話の中にあったのだと思います。
「今日は寒いですね」
「電車来るの遅いですね」
「お腹痛なってきたからちょっとトイレ行ってきます」
「ちょっと通してください」
「ここで降ります」
何で思てることをいちいち口に出すの?恥ずかしいわ・・・と娘が言います。
逆に、会話の少ない時代に育ってきた娘がそう言うのも分かるような気がしますが、私は「満員電車から降りる時、人にぶつかりながら、あるいは人を押しのけながら、何も言わずに降りて行くよりも「すいません。降ります」と言いながら降りた方が、周りの人も協力し易いし、ちゃんと「通してください」という意思が伝わると思うけど、どう思う?」と娘に聞くと・・・
娘曰く「パパもお婆ちゃんと一緒やな!」と言われました。
年齢ではなく地域性か?とふと疑問に思った出来事でした。
ちなみに娘も大人になったいまは遺伝子を受け継いでいるようです。
皆さんはどう思います?
お読み頂きありがとうございました。
漢仁