漢仁帳

人材育成プロトレーナー漢仁のブログ

火の粉が降りかからないとダメですか?

おはようございます。漢仁です。

 

今日は安全に対する意識のお話です。

 ん?違うか・・・

 

危機を未然に防げるかどうかのお話です。

 

人の意識がどこにどういう風に向けられるかによって、そこに生まれる感情や思考に違いが出てきます。

 

つまり、物事の捉え方の違いにより同じことが起こっても人それぞれ感じ方が違うということです。

 

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また、その違いによって行動も変わってきます。

行動を変える前に意識を変えろとよく言われますよね。

 

分かり易く実例をお話します。

 

車の往来の激しい信号のない道路。

 

横断歩道はあるものの、その場所はカーブになっていて車を運転している人からは歩行者が見え難く、横断に時間が掛かる高齢の方や体が不自由な方が横断中に事故に遭うことが度々あります。

 

事故が年に何回も起こることで「魔の交差点」と呼ばれています。

 

私も地元の人に「実際に横断歩道を渡ってみたらわかる」って言われて、渡ってみましたが車が見えないので車が突然出てくる感じがしました。

 

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そんな横断歩道って誰がどう見ても安全とは言えないのですが、残念ながら日本中至る所にそういう場所は存在しています。

 

なぜ横断歩道を何とかしないのか?

疑問に思って道路を管理しているところに問い合わせてみました。

 

すると「滅多に人が通らないから」と即答されて私は唖然としましたが・・・

 

少し食い下がって「人の横断する数で判断するよりも事故が起こる頻度や危険な目に合う回数を減らすことに重点を置くべきではないでしょうか?」と私見を述べると、担当者が「そうは言っても予算がないんです」と。

 

見ているところ(視点)が違います。

 

もうひとつ。

 

2018年6月18日に起きた大阪北部地震。まだ記憶に新しいと思います。

 

この地震の発生により登校途中に倒れて来たブロック塀の下敷きになり9歳の女の子の幼い命が失われました。

 

阪神淡路大震災をはじめ、今日に至るまでに何度か地震はあったと思います。

 

ブロック塀が倒れるかも知れないと予測できたはずなのに、いままで備えをしてこなかったことが悔やまれる事故でした。

 

その地震の後、その事故が起こった場所だけでなく同市や近隣の市町村でブロック塀の点検が行われました。

 

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同じように倒壊するかもしれないブロック塀が多数見つかり、その対策として各地で塀の撤去作業が行われました。

 

もうすぐ2年経ちますがいまだにブロック塀の撤去後のフェンス設置工事が行われているところがあります。

 

幼い命が犠牲にならなかったら、重い腰を上げることが無かったかも知れません。

 

誰かが被害に遇わなかったら何もしない。

緊急性が無いという判断は間違ってると思います。

 

そこで優先順位を決めるなら、緊急性よりも大切なこととして安全に暮らせるかどうかという視点を持たないと対策が後回しになります。

 

対岸の火事という言葉がありますが、私たちは火の粉が自分の身に降りかからないと何もできないのでしょうか?

 

私はそうは思いません。

 

少しだけ意識したり、考えたり、とりあえず一歩踏み出してみることで目に見える変化を起こすことが出来ると思っています。

 

今すぐ予算を出して何とかしろ!っていう話ではなく、少なくとも20年以上も後回しにされてきたことは「予算が無いから」というのが理由ではない気がします。

 

 

今年の話をしますが、新型コロナウイルス感染症。

どこで何人感染者が出た!と連日報道されていますが大切なのは数ではありません。

 

youtu.be海外からも非難を浴びてました・・・

 

志村けんさんがお亡くなりになった時の街頭インタビューです。

 

【20歳ぐらいの女性】

「自分の家の近所や学校では感染者が出てないからまだそんなに慌てなくても大丈夫かなぁって思ってました」

 

【男子大学生2人】

「昨夜も普通に朝までカラオケに行ってて、志村けんさんが亡くなったって聞いて、これマジヤバいんじゃね⁉って話してました」

 

【主婦】

「知ってる人が亡くなると恐怖が増しますよね」

 

更にインタビュアーが「今日は何しにお出掛けされてたんですか?」という質問に対し「気分転換に娘とこの後買い物しようかと・・・」

 

こんな感じのインタビューが多かったと思います。

 

私、危機感のないこの人たちに感染させられるのが嫌だなぁと思うと同時に、自分は他の人を感染させないようにするには何が出来るのかもう一度考えようと思いました。

 

「外部接触を断つ」それしか方法は無いと思います。

 

家族という単位で生活している以上自宅にいる場合はその周辺を移動可能範囲として誰とも接触しないこと。

 

自宅から出てはいけないという「外出禁止令」があるとしたら、恐らく「友達を家に呼んで家でゲームしてました!」という人が出てくると思いますが、それも禁止。

 

家族と過ごす。そうしないと感染経路が分からなくなります。

 

いまは症状が無いけど感染しているかも知れない人が一番危ない。

 

ゲームに夢中になってる間に感染してます。

 

まあ、素人の私がこんなことを考えなくても感染症に詳しい専門家が対策を考えてくれると思うのですが「お金がない」「それは大変なことだから無理」とは言わないで早いうちに出来る手立てを打って欲しいですね。

 

それともまだ火の粉が降りかかっていないから動けませんか?

 

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 その前にお尻に火が付くかな?

 

政府や自治体から外出自粛が出ている時は「自粛だから個人の判断でOK」という解釈ではなく、強制的に「出るな!」って言いたくないから最大限に自律を求めて「自粛」という言い方をしているという事を理解してもらいたいと思います。

 

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40代以下の比較的若い方の感染が増えています。

 

この現象は高齢者が病院や介護施設でクラスター感染することが多いのに対し、元気な若者が外出を控えないことで「新たな感染経路が分からない感染」を広めてると推察されています。

 

私は、一日も早い終息を望むなら誰かに期待せずに自分の出来ることをやり続けるしか道はないと思うのですが・・・

 

皆さんはどう思われますか?

 

最後までお読み頂き有り難うございました。感謝

漢仁

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