漢仁帳

人材育成プロトレーナー漢仁のブログ

店頭から米が消えた!これが買い占めの仕組み

おはようございます。漢仁です。

 

毎週日曜日、私は妻と一週間分の食材の買い出しに出掛けます。

 

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 私たちは共働きで、仕事が終わってからの買い物は遅くなるのでまとめ買いをすることにしてます。

 

そして、昨日の日曜日もいつもの通り買い物に出掛けたのですが・・・
何か変なんです・・・

 

今回の新型コロナウイルスの感染の勢いが止まらないために、政府が小中高の臨時休校を決め、イベントや大規模集会の自粛を呼び掛けたことで人々の日常が狂い始めています。

webronza.asahi.com

 

マスクの品切れが相次ぎ、何故かトイレットペーパーやティッシュペーパーまで品薄になって、次は生理用品や紙おむつまで・・・

 

一体何故このようなことが起こるのでしょうか?

 

そこで私、ちょっと不思議に思ったので、買い占めが起こる理由を調べてみることにしたのですが、そしたら意外なことが分かりました。

 

皆さんも耳にされたことがあるかも知れませんが「希少性原理」というのがあって、早く買わないともう買えないかもしれないという限定品販売と同じ心理が働くのですが、ウイルスが蔓延して今後どうなるか分からない不安とこの原理が作用して「買わないと!」という気持ちになります。

 

 ただの購買意欲とみんなが思っている心の働きが、実は欲しいという欲求より前に「買わなければ大変なことに巻き込まれるかも知れない」という強迫観念からくる衝動的な行動だということも分かってきたのです。

 

人間の脳が引き起こす対処方法として、不安を出来る限り取り除きたいという気持ちから必要なものではないにもかかわらず、手に入れることで得られる安心感を求める心理として買い占めが発生しているということが明らかになりました。

 

トイレットペーパーが入手困難な状況らしい・・・

そういう情報を耳にしたとします。あるいはスマホなどで読んだとします。

 

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私は買わない。そう断言して本当に買わない人はいいです。

そういう人を除いたすべての人の行動が、買い占めが起こる原因になっています。

 

1番に要因になってる人は、情報を得て慌てて買いに行く人「早くいかないと買えなくなってしまう!」

 

次は「信じてないけどお店に見に行ってみよう」という人

この時点では買わないつもりのこの人、陳列棚の在庫数を見て希少性原理が働きます。

 

或いは店頭に並ぶ人の行列を見て、自分が取り残されるのを懸念します。

 

「それでも私は買わない!」と決めてたはずなのに、最後にレジに並んでる人がみんな買ってるという事に気づいたら「やっぱり私も買おう!」

 

日用品なら特に。

 

「どうせ使うものだし、あっても困らないから買っておこう」

 

こうして買い占めが起こります。

 

「いつもより少し多めに買うだけだからこれは買い占めとは言わない」って言う人がいますが、その方が買うところを誰かに見られた時点で第三者に与える影響は同じなので理屈は同じです。

 

転売目的の買い占めとは違いますが、仕組みを理解する上では一般の方々のこうした買い物も人々が店頭に行列を作る原因になっていることを知っておくべきだと思います。

 

 

私たちが買いたい訳じゃないけど買ってしまうのは、不安を抑えるために思考が導き出した緊急処置だったなんて考えたくないのですが・・・

 

「手に入らないなんて信じていないけど、買っておいた方がよさそう」

 

「もし万一、手に入らなかった時に他の人に頼らないといけない。迷惑掛けたくないなぁ・・・」

 

「みんなが買ってるのに自分だけ買わなかったら、実際に無くて困った時にみんなから馬鹿にされそう」

 

どれもこれも「もし~ならば~できない」という不安を払拭するための理由付けだということが皆さんにもお分かり頂けると思います。

 

現代社会において物が無くて困るということに出くわしたことは今までに無かったことだと思います。

 

物を大事にしてこなかったために実際に必要な時に困ることになるなんて・・・

 

もっと節約しておけばよかった・・・

 

ちゃんと備蓄しておけばよかった・・・

 

今回のこの投稿では節約の徹底とか我慢の強要とかを皆さんにお願いするつもりはありません。

 

ただ、売り場に足を運んだ時に無いことに対する不安から必要でもないのに手に入れようとすることは避けて頂きたいんです。

 

その行為こそが買い占めにつながるということに気づいて欲しいんです。

 

無くなるとは思ってないけどみんなが並んででも買おうとしていることに不安を覚え、自分も手に入れようとする。

 

買わなくても済む人までが買うことで本当に必要な人にまで行き渡らない

 

本当になくて困る時以外は有ると役立つものという観点で物を欲しがらないように、是非みなさんにも協力をお願いしたいと思います。

 

昨日、買い出しに行った時、店頭から米が無くなってました。

 

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 新型コロナウイルスの感染予防で家に閉じこもり外出できなくなった時に、買い出しにすら行けないかも知れない。

 

もしその時に食料が手に入らなかったら・・・

そんな不安から色んなものが店頭から消えていました。

 

インスタントラーメン、パスタ、冷凍うどん、チンするご飯のような保存が効くものはほとんど買い占められてました。

 

もし手に入らなかったらという思いから不安になって買い出ししようとする。
その買い出しが買い占めに繋がってるという事実を知っておいてもらいたいんです。

 

早く終息してもらいたい。

 

誰もがそう願っている。

 

だったら自分勝手な行動は控え、マスクは必ず着用。マスクが無いなら外出しない。

 

厳しいようですが、ウイルスを貰わない、そして人に移さないために、それぐらいの覚悟が必要だと思います。

 

マスクが感染予防に効果があるかどうかの議論より、自分がマスクをしないうちに誰かから感染し、自分を介して他の人に移してしまってるかも知れないという恐れを抱くことの方が感染拡大を防ぐには大切なことかも知れません。

 

自分のことより周りの大切な人のために今できることをしませんか?

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

漢仁