このお話は、私自身が永平寺を訪れた時に案内係をして下さったお坊さんから直接聞いたお話です。
子どもの自尊心を育てる簡単な方法として、知っている人はやっているという簡単な方法をご紹介します。
平成最後になぜこの記事?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、4月30日の天皇陛下の退位礼正殿の儀を見ていて、新しい時代に際し「私たちは次の世代に何が残せるんだろう?」と考えてみました。
父や母から子へ、大切なことなのに忘れ去られているような気がして・・・
それは「自尊心を育む」ということ。
皆さんのお子さんは「私は特別な存在で誰からも必要とされている」と思っていますか?。世界に二人といないただ一人の尊い存在だと知っていますか?
自尊心を持った子どもというのは自分や他人を大切にします。
自分が尊い存在であるのと同じように他人もまた尊いと分かっているからです。
他人を大切にする子どもの周りには友達が沢山います。
一緒にいて気持ちがいいから友達が集まってくるのです。
友達が沢山いる子は団体の中での自分の居場所をちゃんと見つけられます。
しかも、役割まで自分で探したり、考えたりします。
周囲の雰囲気や一人一人の行動に注意が払えることで気配りができる子に育ちます。
また、必要な時はリーダーシップを発揮し、周囲をまとめることが出来るので必然的に存在感のある頼りになる存在になります。
まさに良いことづくめなのですが、その方法は至って簡単!
「~が出来ることを褒める」
何それ?って思われるかもしれませんが、ひとつだけ徹底的に出来るようになることで子どもの自尊心が嘘みたいに育ちます。
【手順】
1、先ず親がお手本を見せる。
2、なぜそれが必要なのか説明する。
3、それが出来るとどうなるのかを子どもが自分で想像できるまで話します。
4、いつもする必要があるということを説明します。
5、出来ていたら褒めてください。
【注意】
出来てなくても指摘しない。(気づいた時に親がやる)
その時は、やったことを言わずに気づくまで放って置いて下さい。
忘れることもあります。忘れる頻度が段々少なくなるよう見守る。
もし完全に忘れてたら、最初からもう一度やり直しです。
それでは具体的に簡単なやつを・・・
「履物を揃える」
有名過ぎて記事にするのが照れ臭いぐらいです。
出典:藤本幸邦師
出来ている人は別のものを取り入れてください。
どんなことをやるにせよ手順は一緒です。
一つでいいから徹底的にそれだけはできる子にしてください。
褒める時は、本人に直接でもいいし、他の人がいれば、その人の前でも自慢して下さい「この子これだけは絶対ちゃんとするんです!」って。
ほとんどの子が調子に乗ってしつこいぐらいにやりますから(笑)
良いことをしている時の子どもの顔って妙にすましてますよね。
また、親の方が子どものドヤ顔にイラっときてはいけません・・・
もともと「はきものをそろえる」というお話は、長野市の曹洞宗円福寺の住職であった藤本幸邦(こうほう)師が、禅宗の「脚下照顧」の教えを基に作られた詩です。
禅宗のお坊さんならみんな知ってると思います。
学校で取り入れられている所も沢山あります。
出典:兵庫県川西市立東谷小学校
ひとつのことを徹底すると不思議と他の事も出来るようになるんです。
自分たちがやったことにより生まれる成果を見て自信を持ちます。
例えば上記の写真の靴箱を子どもたちは登校した時に毎日目にします。
するとどうなるか・・・
私たちは素晴らしいって思うようになるんです。
仲間を大切にし、お互いを認め合い、困った時もお互いに助け合う心を学ぶんです。
「成果は人を育てる」
とにかく何でもいいから徹底してやってみる。
そこで得られた成果を大切にする。
そうすると自尊心の塊のような子どもが育つそうです。
私、日本全国の学校に出向いて出張研修を実施しています。
ほぼボランティアです(笑)
交通費と宿泊費ぐらいは頂きますが・・・
令和の時代、みんなで未来を担う子どもを育てましょう!
漢仁
最後までお読み頂きありがとうございます。